Tavarataivas

20140816


感想なので鑑賞済の方推薦。


365日のシンプルライフ(芬蘭)

フィンランドに住む26歳の青年ペトリ・ルーッカイネンは、失恋をきっかけに、自分をリセットすべく行ったノンフィクション“実験”生活。

自室の持ち物を全て倉庫に預けて必要なものを1日1つ持ち出して良いという生活をする実験を始めました。そのきっかけは失恋。パートナーがいなくなった反動でカードでモノを使い買い物をしまくった毎日だったペトリ、いくら自分の部屋をモノで満たしても心は満たされない。そして、ある日生活空間にモノが溢れること。それにうんざりしたことに気付き今回の物語が始まるのです。

すべてのものを預けてしまった初日は、原始人のように裸です。裸で、階段をかけ下りて、街を走り(新聞紙で隠してはいます)、借り倉庫に辿り着いて服を手に入れました。


彼がルールにしたことは4つ。

Rule 1.自分の持ちモノを全て倉庫に預ける

Rule 2.1日に1個だけ必要ならば倉庫から持ってくる

Rule 3.1年間、続ける

Rule 4.1年間、何も買わない


映画予告はこちら↓


2013年制作のフィンランドが舞台の映画。

フィンランドと聞くと、マリメッコやイッタラといった洗練された雑貨を思い浮かべますが、ペトリの持ち物も、黒、グレー、白を基調としたおしゃれなグッズが多い。出演している主人公はこのエピソードの彼本人なのでとてもリアルに感じる作品でした。

日本の上映公開は2014年だったかな、この時期から日本でもちょいちょい“ミニマリスト”という言葉を耳にするようになっていた気がします。友人の中にも(意識はしていなかったのだろうけど)1デザイン。自分が気に入った服を7着購入してそれをルーティーンしている子がいたな。今思えば彼女はミニマリストとなる卵だったのかも、、、。

「自分を素敵に見せてくれると思わなければ捨てるし、素敵に見せてくれるなら存分にそれらに頼って生活したい」「ファッションに頭を使う時間、制作にあてたい」と言った。

自分を研磨していく、もしかしたらそういった事が鍵になってるのかもしれないですね。


最後に1年を経て、主人公が辿り着いた私生活は彼が最初理想としていたモノと違ったかもしれない。

キーパーソンとなる彼のおばあ様が言ったフレーズ、とてもポジティブなエンドロールへ導いていくこの作品。

作中の粋なジャズリズムやどこかパンクな進行の不思議な作品なので是非興味を持たれたら鑑賞されてみてはいかがでしょうか。


Water base 29

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