Shibuya
渋谷の美術館と言えばBunkamura Museum。若者が多く賑わう町でしばし癒しのスポットではないでしょうか。客層も美術館慣れしている礼儀正しい方が多くゆったりした時間を過ごせる場所だと思います。B1階が会場ですが、吹き抜けになっているのもあり気持ち良い風が体感出来る空間なんですよね。朝一に訪れると格別です。
そんな場所で今開催されている展示はブリューゲルを初めとした“ベルギー奇想の系譜”
Sat. July 15 - Sun. September 24, 2017
2010年にもベルギー(特にピーテルブリューゲル)にクローズアップした版画の展示をしていましたが今回は歴史を辿る500年間の美術史を見ることが出来ますね。作品点数も約120点とボリュームもあり、夏休み特別展として子供さんと一緒に勉強するのに最適なのではないでしょうか。
16世紀に多い傾向と言えば(例えば政治的・批判的な)メッセージをこめた作品。勘ぐればどこまでも勘ぐれてしまう、見る側の意識次第でいくらでも意味がうまれてしまう、そこに誘い込んでいく。そんな象徴的・暗示的アートの世界が主流だったんですね。近代マグリットやヤン・ファーブル等の作品もよくよく思い起こしてみると伏線となっているモノがありなかったり。素直に鑑賞出来るものばかりではないんです。アートと一重に言えど時代の信仰宗教や政権問題等が強く影響しているんだろうな。それとも考える事が好きな人達の性格が関係してるのかな?
0コメント